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ジュラシック・ワールドを観てきましたの巻

Jurassic

子供の頃に映画館で見た「ジュラシック・パーク」。

それまで図鑑の中でしか見たことがなかった恐竜たちが縦横無尽に暴れ回り、今まで味わったことのない恐怖と興奮と感動を与えてくれた、大好きな映画でした。

そんなジュラシック・パークシリーズの4作目である「ジュラシック・ワールド」が公開され、興行収入堂々の第1位、かなりの評判とのことで昨日観に行ってきました。
(ネタバレ注意です)

パークの閉鎖から22年。亡きジョン・ハモンドが夢見た恐竜たちのテーマパークは「ジュラシック・ワールド」として連日2万人を超える観客が訪れる超人気観光施設になっていました。

冒頭のパーク内の設備やアトラクションを紹介するシーンだけでかなり胸が熱くなりますす。

広大な敷地に溢れる緑豊かな自然の中で伸び伸びと暮らす恐竜たち。

ハモンドおじいちゃんの夢がついに実現したのです・・・(ジーン)


しかし序盤から流れ始める不穏な空気・・・。

刺激に飽き足らない観客への目玉として開発されたのが、様々な生物のDNAから創り出された新種の大型肉食恐竜「インドミナス・レックス」。

高い知能と強靭な肉体、凄まじい残虐さと殺傷能力に加え、コウイカの擬態能力やアマガエルの赤外線反射能力まで兼ね備えた、最恐の生物です。

想像通りこの子が人間の管理の手を離れ、手当たり次第に殺戮を繰り返すモンスターになってしまうわけですが・・・。

銃火器を持った人間などまるで刃が立たず。

幼児に蹂躙されるレゴブロック人形のようにバッタバッタとなぎ倒されてしまいます。

どうやって対抗するのかと思いきや、なんと切り札は調教実験中のヴェロキラプトル!!

新種の肉の匂いを嗅がせ、ターゲットとして追い詰めるべく彼らを対策チームに引き入れるのです。

恐竜を手懐けるなんてそんなバカな・・・と思いつつも、GO!!の合図と共に一斉に獲物めがけて疾走する4頭のラプトル、バイクで並走するリーダーの調教師オーウェン・・・。

この絵面が憎いほど格好いいのです。This is ハリウッド。

シリーズを通して、その驚くべき知能と身体能力を駆使して主人公たちを極限まで追い詰める、悪魔のような存在として描かれてきたヴェロキラプトル。

主人公たちが彼らに取り囲まれた時の絶望感と恐怖は、大人になった今でも覚えています。

実際は柴犬くらいの大きさだったとかフサフサ羽根が生えてたとか、そんな無味乾燥な学説などどうでもいいのです。

ジュラシック・パーク最恐の敵としてTレックスと双璧を成していたヴェロキラプトルと人間が共闘するなど、一体誰が想像したのでしょうか。

しかし本来は獰猛な野生の本能を持った恐竜。

当然人間の思い通りにはいかず、共同戦線を張った数分後に牙をむかれるという「ですよねー」的な結末の後も更にどんでん返しがあったりと、ハラハラしっぱなしの展開です。

そして最終決戦では、新種とラプトルとTレックスの三つ巴・・・。

最後のとどめを刺したのはなんと・・・!?

 

熱い・・・。

熱すぎる展開です。

 

それだけではなく、登場する設備や設定にもニヤリとさせられるのです。

パークの入門ゲート、ぼろぼろのジープ、ネドリーを喰い殺したエリマキトカゲ、Tレックスをおびき寄せた発煙筒など、随所にジュラシック・パークへのオマージュが散りばめられていて、昔からのファンの心を鷲掴みにしてきます。

しかし、それだけの要素では語れないのがハリウッド映画。

がっかりするどころか、むしろ清々しいほど堂々と繰り広げられるトンデモ展開の数々。

 

非常事態の危機管理マニュアルが20年前から一切更新されていないのんびりした運営体制のパーク・・・。

「とにかく大きくて強いやつ」というふんわりした要件のみ伝えられ具体的な仕様も設計書も定義されず進められる新種恐竜の開発・・・。

赤外線反応が消えただけで大型肉食竜の檻へ丸腰で入る主人公の並外れた度胸・・・。

「勤務中にお菓子を食ってるデブは必ず死ぬ」というアメリカ映画の様式美を見事に体現した飼育員・・・。

滝壺に飛び込んだ後でも普通に火がつく少年のポケットに入っていたマッチ・・・。

岩や大木で覆われた密林の中をラプトルと同じ速度で爆走する高性能なバイク・・・。

天井のガラスが割れただけで肉食の翼竜が簡単に逃げ出せる親切設計の飼育ドーム・・・。

「やめてください社長!」「操縦はワシにまかせろー」→ 墜落 という体を張った盛大なコントでストーリーを盛り上げる経営者・・・。

ジャングルを駆け回りTレックスよりも速くダッシュしても折れないヒロインの強靭なピンヒール・・・。

一般客がプテラノドンに襲われまくるという絶望的な状況の中で熱い口づけを交わす主人公カップル・・・。

そして危機管理体制の甘さから大事故を引き起こし、非常事態の対応や緊急避難の指揮も取らず身内を助けるためだけに行動した施設の管理者を誰も責めない優しい世界・・・。

 

素晴らしい・・・。

すべてが素晴らしくハリウッド的で、ファンタスティックで、エモーショナルで、エンターテイメントな作品・・・。

それこそが、ジュラシックワールド・・・。

これをレジャーとして考えた時、例えば同じ日にテーマパークに行っていたら大変なことになっていました。
現地に行くまでに数時間、入園するまでに数十分、アトラクションの順番待ちに数時間を費やし、固く座り心地の悪いシートに固定され、たった数分間のヴァーチャル・リアリティ体験を得るために数千円を支払い、猛烈な疲労感とともに帰宅した頃には深夜を迎え、翌日から始まる連休明けの仕事に戦々恐々としていたことでしょう。

しかしこの「ジュラシックワールド」を観に行った私は、空調の効いた部屋で柔らかいソファに腰掛け、カフェオレを飲みながら最新のVFX技術で作り上げられた大迫力の映像体験を2時間以上も堪能し、映画館を出た後も半日以上お盆休み最終日が残っているという素晴らしい休暇を過ごすことができたのです。

これ以上の贅沢があるでしょうか。

しかもその充実した時間がたったの1,400円で味わえるなんて、すさまじくコストパフォーマンスの良いレジャーと言えるでしょう。

 

ありがとう、コロナワールド・・・。

 

ありがとう、スピルバーグ・・・。

 

ありがとう、コリン・トレボロウ・・・。

 

もしこれから観に行かれる方がいらっしゃったら、3Dもしくは4DXで観ることをおすすめします。

 

普通の上映方法だと、ストーリーや設定の破綻が気になって楽しめなくなっちゃいますからね。

 

これは単なる映画作品ではなく、立派な「アトラクション」なのです・・・。

そんなお盆明けの月曜日です・・・paper

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